【2021年版】1日1,620円でJR乗り放題!北海道&東日本パスのお得で上手な利用方法と青春18きっぷとの違いを解説!

【2021年版】1日1,620円でJR乗り放題!北海道&東日本パスのお得で上手な利用方法と青春18きっぷとの違いを解説!

日本全国を網羅する唯一の鉄道がJRグループです。JRで利用できるフリーパスのうち、日本の鉄道周遊旅行に便利な青春18きっぷなどは特に有名ですよね。

青春18きっぷは5回セットになっていますが、1人で5日間使っても、5人で1日使ってもよし。1回あたりの値段は2,510円(2021年4月現在)と普通列車しか利用できないなどの制約はあるものの、トップクラスのコスパを誇るフリーパスです。

青春18きっぷを好んで利用して全国を旅する「18きっぱー」も多く存在し、知名度的にもかなり浸透しているといえるでしょう。

しかし、使い方次第では18きっぷよりもはるかにお得に使えるフリー切符があるんです。今回は「北海道&東日本パス」について説明していきますね!

執筆:あざらしくん

慶應義塾大学在学中・理系・水族館愛好家

全国の水族館を巡りながら、まだ見ぬ日本を求めて日々迷走中


「北海道&東日本パス」とは?

JR東日本・男鹿線 Photo by Azao Mart

値段、有効期間、利用方法など

【北海道&東日本パスの基本情報】

値段:11,330円
有効期間:連続する7日間
利用可能期間:夏季2021年7月1日~9月30日
       冬季2021年12月10日~翌1月10日
発売期間:夏季2021年6月20日~9月24日
     冬季2021年12月1日~翌1月4日
     春季2022年は未定
フリーエリア:JR東日本とJR北海道の全線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、北越急行線の普通列車・快速列車自由席

公式HPはこちら

最大の特徴は連続する7日間利用できるということ、一部私鉄を利用できるということです。

連続利用という制限はあるものの、1日あたりの料金は約1,619円と青春18きっぷよりも900円近く安く移動することができるのです。

さらに利用可能な路線に青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行が含まれています。

したがって青春18きっぷでは迂回しなければいけない「盛岡~青森」や「越後湯沢~直江津」といったルートをショートカットできるのです!

まだまだ北海道&東日本パスのメリットはたくさんあります!

北海道&東日本パスで認められている特例

青春18きっぷと重複しているものもありますが、利用上覚えておきたい特例がいくつかあります。

  • 奥羽本線青森~新青森は特急列車の自由席を追加料金なしで利用できる
  • 石勝線新夕張~新得は特急列車の自由席を追加料金なしで利用できる
  • 別に特定特急券を買えば新青森~新函館北斗の北海道新幹線自由席を利用できる。

特に3つ目は青春18きっぷにはない特例です。青春18きっぷでは奥津軽今別駅~函館駅の連絡切符が別途販売されていますが青森~奥津軽今別および木古内~函館は普通列車を利用する必要があり時間もかなりかかります。

一方で特定特急券は4000円課金するだけで北海道新幹線の自由席に乗ることができます。

たった4000円本州と北海道を約1時間で行き来できるのはかなり高コスパですよね!?(青函フェリーなどは2,000~3,000円で津軽海峡を横断できますが、4時間近くかかります。)

北海道&東日本パスと青春18きっぷの相違点

JR北海道・留萌本線幌糠駅 Photo by Azao Mart

これら2種類のフリーパスはJR線普通車を利用できるという点でかなり類似していますが、異なる点も多くあります。これらを把握することで、上手にきっぷを使い分けることができます!

北海道&東日本パス

¥1,619

連続する7日間

夏季2021年7月1日~9月30日
冬季2021年12月10日~翌1月10日

JR東日本・JR北海道
青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道
北越急行

新青森~青森特急利用可能
新夕張~新得特急利用可能

新青森⇔新函館北斗は特定特急券を
購入して新幹線利用可能

項目

1回あたりの値段

有効期間


使用可能期間



利用可能エリア


特例

青春18きっぷ

¥2,510

期間中の5回分(別々の日程でも可)

夏季2021年7月20日~9月10日
冬季2021年12月10日~翌1月10日

JR北海道・JR東日本
JR東海・JR西日本
JR四国・JR九州

新青森~青森特急利用可能
新夕張~新得特急利用可能

青森~野辺地~八戸の青い森鉄道は
通過連絡のみ有効

使用可能期間も利用できる私鉄も青春18きっぷより少し広いのも特徴ですね。

18きっぱーが通過するのに苦戦する盛岡~青森や関東~直江津方面も利用できることで一定の需要を見込んだ結果とみられます。

北海道&東日本パスの賢い使い方

JR東日本・小海線信濃川上駅 Photo by Azao Mart

7日間連続という制約はありますが、なにも7日間まるまる周遊する必要はありません。

たとえば都内在住なら、5日間周遊して2日間は近場で必要な用事のために出かけるという使い方もできるでしょう。

また元がかなり安い切符なので数日分は無駄にしてしまっても大して問題はないでしょう。

例えば7日間のうち6日間使用した場合1日当たりの値段は1,889円、5日間でも2,266円と一回当たり2,510円の青春18きっぷよりも安いです。

7日間のうち5日間地元でも旅先でも鉄道を使う予定があれば買って損はないきっぷです!

北海道&東日本パスを利用したモデルプランを紹介

モデルプラン① 東京~青森(八戸経由)

【1日目】

上野(8:03)→常磐線快速→水戸(10:01)

水戸(10:05)→常磐線→いわき(11:41)

いわき(12:14)→常磐線→原ノ町(13:37)

原ノ町(14:04)→常磐線→仙台(15:23)

【2日目】

仙台(11:49)→東北本線→小牛田(12:34)

小牛田(12:52)→東北本線→一ノ関(13:38)

一ノ関(13:45)→東北本線→盛岡(15:13)

盛岡(15:22)→IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道直通→八戸(17:10)

八戸(17:23)→青い森鉄道-青森(18:58)

モデルプラン②東京~小樽・札幌(八戸・青森経由)

1日目、2日目は同じ

【3日目】

青森(9:35)→奥羽本線→新青森(9:40)

新青森(9:51)→北海道新幹線<特定特急券¥4,000>→新函館北斗(10:53)

新函館北斗(11:07)→函館本線・はこだてライナー→函館(11:24)

函館(14:32)→函館本線→長万部(19:52)

長万部(20:04)→函館本線→小樽(22:50)

小樽(23:10)→函館本線→札幌(23:54)

モデルプラン③東京~直江津

上野(9:56)→高崎線→高崎(11:49)

高崎(12:02)→上越線→水上(13:07)

水上(13:40)→上越線→六日町(14:35)

六日町(14:50)→北越急行→直江津(15:55)

東日本や北海道の周遊には「北海道&東日本パス」が便利でお得!

JR東日本・上越線 Photo by Azao Mart

いかがでしょうか?

たしかに7日間連続という条件は難しいものではありますが、上手に使えばかなりお得に周遊することができます。

青春18きっぷを購入する前に、是非一度思い出して検討してみてください!